フィレンツェを1泊2日で観光するなら、限られた時間の中で
どこをどう回ればムダなく楽しめるのか が気になりますよね。
この記事では、ローマからフィレンツェへ向かう際に利用した
イタリアの高速列車(フレッチャロッサ)の乗り方や注意点、
そして私が実際に歩いた 1泊2日の観光モデルコース を紹介します。
ドゥオーモ、アカデミア美術館、ヴェッキオ橋、
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局など
主要スポットの見どころや、歩いてみて感じた“リアルな距離感”もまとめました。
初めてのフィレンツェ旅行でもイメージしやすい内容になっているので、
観光プランに悩んでいる方の参考になればうれしいです。
A:Firenze Santa Maria Novellaーフィレンツェの主要駅
B:サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局ー世界最古の薬局
C:Baggage storage free with Duomo Complex passードゥオモ広場の手荷物預かり所
D:All’Antico Vinaioーパニーニ店
E:B&B Palazzo Grazianiー泊まったホテル
F:アカデミア美術館
G:Carabè Firenzeージェラート屋さん
H:ヴェッキオ橋
I:I Ghibelliniーレストラン
J:La Bottega Golosaーお土産屋さん
ローマからフィレンツェへの移動方法|列車チケットと所要時間
ローマからフィレンツェへは、長距離列車での移動が一般的で、観光客でも分かりやすく使いやすいルートです。
主要駅であるローマ・テルミニ駅(Roma Termini)からフィレンツェ中心部のサンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Firenze S.M.N.)までは、どの列車でも市内にすぐアクセスできます。
| 出発地 | 到着地 | 出発時刻 | 到着時刻 | 所要時間 |
|---|---|---|---|---|
| ローマテルミニ駅(Roma Termini) | フィレンツェ サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Firenze S.M.N.) | 10:25 | 12:01 | 約1時間30分 |
実際に、ローマ・テルミニ駅からフィレンツェへ移動した時のスケジュールです。
座席指定料:12€(約2,000円)
※チケット代はユーレイロパスに含む
▷イタリアの高速列車
イタリアの高速列車フレッチャロッサに乗って、ローマからフィレンツェへ向かいました。
“赤い矢”を意味する列車で、名前の通り真っ赤な車体が印象的です。
フレッチャロッサはローマ・テルミニ駅からフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅まで
約1時間30分で移動できる代表的な手段。
日本の新幹線のように座席指定で、車内も快適に過ごせます。
列車本数も多く、観光での移動にはとても便利でした。
▷掲示板の見方
駅には大きな電光掲示板があり、そこで自分の乗る列車の到着ホームを確認します。
イタリアの駅では改札がないため、掲示板が唯一の案内になることが多く、初めての人はここをしっかり見るのがポイントです。
掲示板は左から「列車名 → コード番号 → 遅延情報 → 列車の最終目的地 → 出発ホーム番号」という順番になっています。
私が実際に乗った列車で説明します。
| 列車名 | コード番号 | 遅延情報 | 最終目的地 | 出発ホーム番号 |
| FRECCIAROSSA (フレッチャロッサ) | 9310 | Torino Porta Nuova | 17 |
上下に同じように他の列車の情報がずらっと並びます。
※出発ホーム番号や遅延情報は電光掲示板を見るしか確認方法がないので、出発の30分前には駅に到着して確認すると安心です。
▷イタリアの駅の改札はどうなっている?
改札がある場合はQRコードをかざして入場します。
ただしイタリアの駅は日本と違い、改札がある駅と全く無い駅が混在しています。
改札がない駅では、そのままホームへ向かって乗車します。
イタリアの鉄道では、車内で検札(チケットチェック)が行われることもありますが、
路線やタイミングによっては検札が来ないこともよくあります。
そのためチケットはいつでも提示できるように準備しておくと安心です。
私のときは、改札でQRコードをかざすとエラーになりましたが、駅員さんが通してくれました。
▷高速列車の内装
車内は清潔で快適で、観光客でも安心して利用できます。
列車内は 2人席が向かい合わせになっているタイプが多く、通路側でも窓側でも座りやすい作りです。
シートにはリクライニングがあり、ほぼすべての座席にコンセントがあります。
ただし電圧が安定しないこともあるので、充電は少し時間に余裕をもって行うのがおすすめです。
また、車両内には一定間隔で 電子掲示板が設置されており、現在地・次の停車駅・遅延情報が表示されます。
イタリア語が分からなくても視覚的に確認できるのでとても便利です。
到着時間は、イタリアの特急は数分〜30分程度遅れることがよくあるため、予定は少し余裕を持って立てておくと安心です。
フィレンツェ観光で外せない!世界最古の薬局サンタ・マリア・ノヴェッラ
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局(Officina Profumo-Farmaceutica di Santa Maria Novella)は、世界最古の薬局として知られるフィレンツェの代表的な観光スポットです。
13世紀に修道士によって薬草を使った薬や香料を作り始めたことが始まりで、
現在まで変わらず歴史的な製法を守り続けています。
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩5分ほどの場所にあります。
📍場所はマップ内のB地点をチェック!(タップでマップへ)
店内は歴史を感じさせる外観とは対照的に、驚くほど美しい装飾で、まるで美術館のよう。
香水・石けん・ルームフレグランス・化粧品などが並び、見ているだけでもわくわくします。
私が訪れたときは、店員さんが英語で丁寧に商品の説明をしてくれたり、
たくさんある香りをすべて試させてもらえたりと、接客もとても親切でした。
買いたい商品が決まったら、店員さんに伝えると紙を渡されます。
その紙をレジに持って行くと購入する仕組みになっています。
私が行ったときはレジに日本人の店員さんがいて、日本語で対応してくれたので安心でした。
フィレンツェを訪れるなら、歴史と美しさを同時に味わえる特別な場所なので、
ぜひ立ち寄ってみてください。

フィレンツェ観光の定番|ドゥオモ広場
▷チケット
ドゥオモのチケットは全部で3種類あり、選ぶチケットによって入場できる建物が変わります。
大聖堂(無料エリア)、クーポラ、鐘楼、洗礼堂、地下の遺構など、それぞれに入れる範囲が異なるため、
「登りたいかどうか」「どの部分を見たいか」で選ぶのがおすすめです。
現地でも購入できますが、人気のクーポラは事前予約が埋まりやすいので、
公式オンラインでの事前購入が安心です。
私はクーポラには登らなくてもよかったので、
ドゥオモの外観・洗礼堂・鐘楼などを見られる「ジョットパス」を購入しました。
ジョットパスではクーポラ以外の、ジョットの鐘楼、サン・ジョバンニ洗礼堂、ドゥオモ博物館、サンタ・レパラータ教会跡に入場できます。
ジョットの鐘楼に登れる日時は、チケット購入時に決定するので注意が必要です。
▷まずは手荷物預け所へ
ドゥオモ広場の各建築物(大聖堂・クーポラ・鐘楼・博物館など)では、
リュックや大きめのバッグを持って入場することができません。
これは安全面のためのルールで、かなり厳しくチェックされています。
大きな荷物は持って行かないか、事前に預ける必要があります。
クーポラの入口近くには無料の手荷物預かり所があり、
チケットを持っていれば無料で利用できます
📍場所はマップ内のC地点をチェック!(タップでマップへ)
入場前には手荷物チェックがあるため、
スムーズに見学するためにも大きめの荷物は最初に預けておくのがおすすめです。
特に クーポラやジョットの鐘楼の階段は狭く急 なので、
荷物は少ないほど登りやすくなります。
▷ジョットの鐘楼からの景色
ジョットの鐘楼は、フィレンツェの街を上から眺められる人気の展望スポットで、
414段の石階段をひたすら登っていくのが特徴です。
エレベーターはなく、全て階段で登るタイプなので、事前に少し心の準備をしておくと安心です。
私は2月の寒い日に行きましたが、コートを着たまま登ったので汗だくに。
階段はところどころ急で狭く、すれ違う際は他の観光客と譲り合いながら進みます。
途中にはいくつかの小さな展望台があり、
休憩しながらフィレンツェの街並みを横から眺められるのも魅力です。
そして一番上に到着すると、オレンジ色の屋根が広がるフィレンツェの絶景が一望できます。
登るのは大変ですが、「また来たい」と思えるほど本当に美しい景色でした。

遅めのランチにパニーニ
パニーニはイタリアで親しまれている温かいサンドイッチで、
フィレンツェには専門店がたくさんあります。
その中でも All’Antico Vinaio(アッラ・アンティーコ・ヴィナイオ) は
“フィレンツェでいちばん有名なパニーニ店” と言われるほど人気です。
📍場所はマップ内のD地点をチェック!(タップでマップへ)
お店は 店内利用(右側) と テイクアウト(左側) の列が分かれているので、
先に自分の目的を決めて並ぶのがおすすめです。
順番が来たら、カウンターの店員さんに食べたい具材やおすすめを伝えると
その場でどんどん作ってくれます。
私はプロシュート入りが食べたかったので、
ソースやトッピングは店員さんのおまかせにしました。
おすすめの組み合わせは バジルソース+トマト+モッツァレラ。
パニーニは 顔より大きいサイズ、フォカッチャも厚く食べごたえ抜群!
2人でも食べきれず、1/3ほど残してしまいました。
味は最高だったので、ハーフサイズがあったら本当に嬉しい…😆

アカデミア美術館の見どころとチケット情報
アカデミア美術館(Galleria dell’Accademia)は、
ミケランジェロ作「ダヴィデ像」の本物が展示されていることで有名な美術館です。
フィレンツェ観光ではドゥオモと並んで外せない人気スポットで、朝から多くの人で賑わいます。
せっかくフィレンツェに来たので、アカデミア美術館に行こうと当日決めました。
📍場所はマップ内のF地点をチェック!(タップでマップへ)
チケットは16€(約2,800円)。
当日券でも入れますが、時間帯によっては入場まで並ぶことも多いです。
館内はとても賑わっていて、特にダヴィデ像の周りは人がぎっしり。
そして本物のダヴィデ像は、写真で見るよりはるかに迫力があり、細部まで信じられないほど精巧でした。
フィレンツェのおすすめジェラート店
イタリアはジェラートの本場で、フィレンツェにも老舗から地元密着型まで多くのジェラート店が並んでいます。
街歩きの途中に立ち寄りやすいお店が多く、観光中の休憩にもぴったりです。
アカデミア美術館の近くにあったジェラート屋さん、
Carabè Firenze でレモンとマンゴー味のジェラートを購入しました。
📍場所はマップ内のG地点をチェック!(タップでマップへ)
実際に食べてみると、
レモンはキリッとした酸味が爽やかで、マンゴーはねっとり濃厚。どちらもとても美味しかったです。
ヴェッキオ橋周辺の街歩き|フィレンツェらしい風景とお店巡り
アカデミア美術館からヴェッキオ橋までは徒歩で15分ほど。
フィレンツェの中心部は多くの観光スポットが徒歩圏内にまとまっているので、街歩きをしながら移動できるのが魅力です。
📍場所はマップ内のH地点をチェック!(タップでマップへ)
ヴェッキオ橋(Ponte Vecchio)は、アルノ川にかかるフィレンツェ最古の橋で、
橋の上に宝飾店が並ぶ独特の造りが有名な観光名所です。
昼間はもちろん、夕方になると川に映る光がとても美しく、ロマンチックな雰囲気に包まれます。
橋を歩くと、金細工のお店やジュエリーショップなどが軒を連ね、観光客でとても賑やか。
途中に少し開けたスペースがあり、そこから見える川の景色は思わず足を止めたくなるほど。
夜景も本当に美しく、歩くだけで気分が高まる場所でした。

フィレンツェの生ハムと白ワインでディナー
ディナーはI Ghibelliniというレストランへ。
📍場所はマップ内のI地点をチェック!(タップでマップへ)
フィレンツェはトスカーナ地方にあり、
生ハム(プロシュット)やサラミ、そしてトスカーナワインが美味しい土地として有名です。
特に「キャンティ(Chianti)」など、キリッと辛口の白ワインや赤ワインがよく飲まれています。
遅めのパニーニでお腹があまり空いていなかったので、
白ワインと、生ハム&サラミの盛り合わせを注文しました。
フィレンツェといえば名物のビステッカ(1kg前後の分厚いTボーンステーキ)が有名。
本当は食べたかったのですが、隣のテーブルの方が食べているのを見て
本当に1kg以上ありそうな迫力!
今日は断念しました。
でも、生ハムやサラミは塩気と旨みがしっかりしていて、
白ワインとの相性は最高でした。
次フィレンツェに行く時は、ぜひお腹をペコペコにして
本場のビステッカにも挑戦してみたいです。

ホテルから望むクーポラ
泊まった B&B Palazzo Graziani は、フィレンツェ中心部にある小さな宿で、
ドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)のクーポラを望めるホテルとして人気があります。
フィレンツェのホテルは場所によっては窓からの景色が大きく変わるので、
「クーポラが見える部屋」を選ぶのはけっこう特別な体験です。
📍場所はマップ内のE地点をチェック!(タップでマップへ)
私が泊まった部屋からもクーポラがよく見えて、まるで絵画のような景色でした。
内装も可愛らしく、朝食はクーポラが見えるテラスでいただけるという贅沢さ。
私が行った日はあいにく朝は雨でテラスには出られませんでしたが、
それでもまた泊まりたいと思えるホテルでした。

中央市場のお土産屋さん
フィレンツェの 中央市場(Mercato Centrale) は、
1階が食材や生鮮食品の“ローカル市場”、
2階がフードコートになっている大きな市場で、
地元の食文化とお土産探しの両方が楽しめる人気スポットです。
お土産向けの食品店も多く、オリーブオイル、バルサミコ酢、チョコレート、トリュフ製品などが揃っているため、観光客にとても人気の場所です。
📍場所はマップ内のJ地点をチェック!(タップでマップへ)
私が立ち寄った La Bottega Golosa というお土産屋さんには、
チョコレート、小瓶のオリーブオイル、トリュフ製品など “プレゼントにちょうど良いもの” がたくさん並んでいました。
いろんな種類があり迷っていると、店員さんがそれぞれ試食させてくれました。
本当にたくさんの種類を試食させてもらえるので、選ぶのがさらに大変に…(嬉しい悩み!)
日本人がよく訪れるお店らしく、店内の一角には名刺がびっしり貼られていました。
フィレンツェ観光1泊2日まとめ|実際にかかった費用
▷費用
| 宿泊(1泊あたり) | 約22,000円(2名1室) | ホテル名:B&B Palazzo Graziani |
| 食費(1日) | 約10,000円(60€) | 朝食+ランチ+ディナー+カフェ |
| 入場料 | 約3,500円(20€) 約2,800円(16€) | ジョットパス アカデミア美術館 |
| 交通費 | 約2,000円(12€) | 座席指定料 |
| 合計 | 約30,000円 | 概算、個人差あり |
▷感想
初めてのフィレンツェは、建築や歴史、美術、そして街並みの美しさをたっぷり味わえる本当に魅力的な場所でした。
歩くたびに新しい景色に出会えて、まるで“街そのものが美術館”のよう。
短い滞在でも多くの発見があり、ぜひまた訪れたいと思える都市のひとつになりました。
この記事が、これからフィレンツェを旅する方の参考になれば嬉しいです。
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