初めてのイタリア鉄道|フレッチャロッサの乗り方・チケット・改札を実体験で解説


イタリア旅行では、都市から都市への移動に鉄道を使う場面が多くあります。 ただ、初めてだと「チケットはどこを見ればいいの?」「改札はある?」「大きな荷物は持って乗れる?」など、不安になることも多いと思います。

私自身、ローマからフィレンツェ、フィレンツェからヴェネチアまで高速列車「フレッチャロッサ」を利用しましたが、日本の駅とは少し勝手が違い、最初は戸惑う場面もありました。

この記事では、実体験をもとに、イタリア鉄道のチケットの見方、駅の掲示板の確認方法、改札の通り方、車内の様子までまとめています。これからイタリアへ行く方が、迷わずスムーズに列車移動を楽しむための参考になればうれしいです。


イタリアの高速列車とは?

イタリアの主要都市間を結ぶ高速列車は、フレッチャロッサ(Frecciarossa)とイタロ(Italo)の2種類が主な選択肢です。

フレッチャロッサは「赤い矢」を意味する高速列車で、名前の通り赤い車体が印象的です。国営鉄道トレニタリア(Trenitalia)が運営しており、日本の新幹線のように座席指定で、車内も快適に過ごせます。列車の本数も多く、観光での都市間移動にはとても便利でした。

もう一つのイタロは民間の鉄道会社が運営する高速列車で、フレッチャロッサと同じ主要都市間を結んでいます。運賃はどちらも事前予約で安くなることが多く、出発日が近づくほど高くなる傾向があります。

イタロのチケットも調べたところ半年ほど前の時点では、日程によってかなり価格差があり、直前予約と比べると半額近い価格になっていることもありました。早めに日程が決まっている場合は、出発日ごとに価格を比べてみる価値がありそうです。

また、ヨーロッパで2カ国以上を周遊する予定がある場合は、ユーレイルパス(ヨーロッパの鉄道周遊パス)の使用も検討してみてください。私自身もイタリアとスイスを周遊した際に使用しました。

ユーレイルパスは複数国を鉄道で周遊する予定がある方向けの周遊パスです。高速列車に乗る際は別途座席予約料がかかりますが、遅延やキャンセルが起きても払い戻し手続きの手間が少なく、変更時も座席予約料だけで済むのが安心でした。
→[ユーレイルパスと個別チケットそれぞれの特徴を比較しています。

イタリア主要都市間のアクセス|高速列車の所要時間

区間所要時間の目安
ローマ → フィレンツェ約1時間30分〜1時間45分
フィレンツェ → ヴェネチア約2時間〜2時間15分
ローマ → ヴェネチア約3時間45分〜4時間
ミラノ → ヴェネチア約2時間15分〜2時間30分

実際に私が乗った便を例として挙げると、ローマ・テルミニ駅を10時25分に出発してフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に12時01分着(約1時間36分)、翌日フィレンツェを10時20分に出発してヴェネチア・サンタ・ルチア駅に12時34分着(約2時間14分)でした。どちらも乗り換えなしの直通です。ただし、どちらの便も道中で少しずつ遅れが生じ、実際の到着は予定より30分ほど遅くなりました。スケジュールには余裕を持っておくと安心です。

ヴェネチア・サンタ・ルチア駅のすぐ近く水上バスの乗り場があり、駅を出るとすぐ目の前に運河が広がります。

イタリア鉄道のチケットの見方|列車番号・号車・座席を確認

イタリアの鉄道は、トレニタリア(Trenitalia)の公式サイトやアプリ、またはOmioなどの予約サイトから購入できます。

オンラインで購入すると、メールでPDFのチケットが届きます。

◼️で隠してある部分がQRコードになってます。

チケットで特に確認しておきたいのは、次の3点です。

  • Train(列車番号):9310
    掲示板で自分の列車を探すときに使います。
  • Coaches(号車):11
    ホームで自分の車両の位置を確認するときに見ます。
  • Seats(座席):5D
    車内で座る座席番号です。

改札がある駅では、QRコードをかざして入場します。

また、車内で検札がある場合もあるので、QRコードはすぐ見せられるようにしておくと安心です。

基本的にはスマホに保存しておけば大丈夫ですが、念のためスクリーンショットも用意しておくと安心でした。

さらに、スマホの充電切れや電波不良、紛失に備えて、旅行前に印刷しておくとより安心です。

現地の券売機や窓口で購入した場合も、同じような内容の紙のチケットが出てきます。

高速列車はチケットに日付と時間が記載されているため、駅での打刻は不要で、そのまま乗車できます。

チケットの列車番号をわかりやすく囲ってある

また、イタリアの列車は最終目的地まで乗らない場合、行き先だけで探すとわかりにくいことがあります。

そのため、掲示板では列車番号を頼りに自分の列車を見つけるのがポイントです。


イタリア駅の掲示板の見方|ホーム番号はどこで確認する?

駅には大きな電光掲示板があり、そこで自分の乗る列車のホーム番号を確認します。

イタリアの駅では、日本ほど案内が多くないこともあるので、最初にこの掲示板を見るのが大事でした。

掲示板は左からおおよそ次の順で並んでいます。

• 列車名

• 列車番号

• 遅延情報

• 最終目的地

• 出発ホーム番号

私が実際に乗った列車で見ると、こんな感じでした。

列車名コード番号遅延情報最終目的地出発ホーム番号
FRECCIAROSSA
(フレッチャロッサ)
9310Torino Porta Nuova17

ローマからフィレンツェへ向かう列車でも、掲示板には最終目的地として「Torino Porta Nuova」と表示されていました。

自分の降りる駅ではなく、列車の最終目的地が表示されることがあるので、やはり列車番号で探すのがいちばん確実です。

掲示板を見るときの注意点

• ホーム番号や遅延情報は、駅の電光掲示板で確認する

• 最終目的地は自分の目的地より先のことがある

• 出発の30分前には駅に着いておくと安心


イタリアの駅に改札はある?QRコードの使い方

イタリアの駅は、日本のように改札がしっかりある駅もあれば、改札がまったくない駅もあります。

改札がある駅ではQRコードをかざして入場し、改札がない駅ではそのままホームへ向かって乗車します。

また、車内で検札が行われることもありますが、路線やタイミングによっては来ないこともありました。

どちらにしても、チケットはすぐ提示できるようにしておくと安心です。

私のときは、改札でQRコードをかざしたところうまく反応せず、少し焦りました。

ただ、駅員さんがそのまま通してくれたので、こういうこともあるのだと感じました。


ハプニング|自分の号車が見当たらなかったときの対処

駅に30分前に到着し、ホーム番号も確認して早めに向かったのですが、なぜか自分の号車が見当たりませんでした。出発時間も近づいていて、かなり焦りました。

ちょうど駅員さんが歩いてきたので事情を伝えると、すぐにQRコードを見せてと言われました。読み取ってもらったところ、号車と座席が変更になっていたことがわかりました。

駅員さんが、端末で変更後の号車と座席を見せてくれた。

写真の水色の部分が新たな号車と座席です。

駅員さんが端末に表示された新しい情報を見せてくれて、写真に撮るよう勧めてくれたので、その場で撮影しました。急な変更に驚きましたが、座席番号は忘れやすいので、写真に残せたのはかなり助かりました。

こういうこともあるので、もし自分の号車が見つからなかったら、焦らずにまず駅員さんを探してチケットを見せるのがいちばんだと思います。


フレッチャロッサの車内の様子|座席、荷物、掲示板

車内は清潔で快適で、観光客でも利用しやすい雰囲気でした。座席は2人席が向かい合わせになっているタイプが多く、通路側でも窓側でも座りやすかったです。

シートにはリクライニングがあり、ほぼすべての座席にコンセントもありました。ただし、電圧が安定しないこともあるようで、充電は少し余裕をもってしておくほうが安心です。

また、車両内には電子掲示板があり、現在地・次の停車駅・遅延情報などが表示されていました。イタリア語がわからなくても、視覚的に確認しやすくて便利でした。

スーツケースはどこに置く?荷物まわりで驚いたこと

高速列車では、向かい合わせの座席の背もたれのあいだに荷物を置ける場合があります。

ただし、隙間はそれほど広くないので、大きなスーツケースは車両の前後にある荷物置き場などに置く必要があります。

隣のボックス席の座席部分に大きなスーツケースが置かれている様子。

隣のボックス席に座っていた人は、かなり大きなスーツケースを座席のところに置いていて驚きました。

おそらく、車両端の荷物置き場だと目が届かず不安だったのか、頭上の棚には重くて持ち上げにくかったのかもしれません。

その後、別の人が「そこは私の席」といった様子で声をかけていて、巨大なスーツケースの持ち主は小さくなって座り直していました。

かなり自由だなと驚きましたが、もし自分の席が荷物でふさがっていたら、きちんと伝えることも大事だと感じました。

荷物が大きいほど移動中に扱いにくさを感じる場面もあるので、できるだけ軽くして移動したい方は、イタリア4泊5日の持ち物まとめも参考になると思います。

車内で感じたイタリアらしさ

車内はかなりドッグフレンドリー

私が座ったボックス席の向かいには、犬を連れた女性が座っていました。小型犬でしたがケージには入っておらず、とても自然に一緒に座っていて、日本との文化の違いを感じました。

停車中の自由さにも驚いた

もうひとつ印象に残ったのが、停車するたびに、近くの乗客がホームに降りてタバコを吸いに行っていたことです。

しかも、そのたびに別の乗客にスーツケースを見ていてと頼んでいて、即席の信頼関係に少し驚きました。

自由だなと思いつつ、お礼はきちんと言っていて、その点はすてきでした。ただ、扉が閉まるのは思ったより早いこともあるので、真似はしないほうが安心です。


まとめ|初めてのイタリア鉄道で覚えておきたいこと

初めてのイタリア鉄道では、日本と違う点に戸惑うこともありますが、ポイントを押さえておけばそこまで難しくありません。

特に大事だと感じたのは、次の3つです。

• 出発30分前には駅に着く

• チケットはスマホ保存+念のため印刷しておく

• 到着時間は少し遅れる前提で予定を立てる

この3つを意識しておくだけで、かなり安心して移動できると思います。

これからイタリアで列車に乗る方の参考になればうれしいです。

まとめ イタリア4泊5日完全ガイド

ローマ・フィレンツェ・ヴェネツィアを実際に周遊した経験をもとに、4泊5日のイタリア旅行に必要な情報をまとめました。

《この記事を書いている人》
 Kana

青い光の中で一眼レフを構えている人