ブラーノ島は朝イチが正解|混雑前のカラフルな島をゆっくり歩く


ヴェネチアから水上バスで約30〜50分。 ブラーノ島(Burano)は、鮮やかな色に塗られた家々が運河沿いに並ぶ、小さくて美しい島です。

「写真映えスポット」として有名ですが、実際に訪れてみると、それだけではない島の空気感がありました。 この記事では、朝一番でブラーノ島を訪れた私の実録をもとに、見どころ・ランチ・お土産まで詳しくご紹介します。

ブラーノ島ってどんな島?カラフルな理由

ブラーノ島は、ヴェネチア本島から北東に位置するラグーナ(潟)の中の小さな島です。 島全体の人口は数千人ほどで、古くから漁業とレース編みで知られています。

家々がこれほど鮮やかな色に塗られているのには、理由があります。 ラグーナに発生する深い霧の中でも、漁師たちが自分の家を見つけられるよう、それぞれの家に異なる色を塗ったのが始まりと言われています。 現在も島の条例で、家を塗り替える際には行政に申請が必要なのだそうです。 観光のためではなく、生活の知恵から生まれた色彩。それを知ってから歩くと、また違った風景に見えてきます。

ブラーノ島の運河沿いに並ぶカラフルな建物と停泊するボート。赤・水色・オレンジ・黄色に塗られた外壁が青空に映える。
カラフルな建物と停泊するボート。

アクセス|ブラーノ島への行き方

ブラーノ島へは水上バス(ヴァポレット)でアクセスできます。 主な出発地ごとの所要時間は以下の通りです。

出発地路線所要時間
フォンダメンテ・ノーヴェ(本島)12番約43分
ムラーノ島12番約34分
リド島(Lido S.M.E.)14番約51分

本島から向かう場合は、北側の停留所「フォンダメンテ・ノーヴェ」から12番に乗るのが一般的です。 ムラーノ島と合わせて回る予定であれば、フォンダメンテ・ノーヴェを出発してムラーノ島に立ち寄り、そのままブラーノ島へ向かうルートが効率的です。

私はリド島を拠点にしていたため、Lido S.M.E.の停留所から14番に乗り、Punta Sabbioni経由でブラーノ島へ向かいました。

水上バスのチケットや乗り方については、こちらの記事で詳しくまとめています。

移動 ヴェネチア水上バスの全体まとめ

チケットの買い方から乗り方、便利なアプリまで、水上バスの使い方を全体まとめています。


朝イチで行くのがおすすめ|混雑の変化を実感

私がブラーノ島に到着したのは、朝9時頃。 8時頃の水上バスに乗ったので、到着したときはまだ観光客の姿はほとんどありませんでした。

カラフルな家々のあいだで、島の住人同士が「ボンジョルノ」と挨拶を交わしている。 お店はまだ開いておらず、路地は静かで、波音と鳥の声だけが聞こえていました。

ブラーノ島の運河沿い。両岸にカラフルな建物が並び、奥の橋には数人の人影が見える。午前中の静かな時間帯。
人影はまばらで、静かな運河沿い。

ところが、13時頃になると状況は一変。 同じ通りに観光客がどんどん増えて、人気の撮影スポットには人だかりができていました。

朝9時台に着くのと、昼前後に着くのとでは、まったく別の島のように感じます。 写真をゆっくり撮りたい方、静かに散策したい方は、できるだけ朝早い便を選ぶことをおすすめします。

ブラーノ島の運河沿い。昼頃になり橋の上や両岸の遊歩道に観光客が増え、にぎわいが出てきた様子。カラフルな建物が青空に映えている。
昼頃になると同じ場所がこの混雑に。

島を歩く|路地と運河と黒猫

島はそれほど大きくなく、徒歩で気軽に歩き回れるサイズです。

路地を歩いていると、黒猫がゆっくりとこちらを振り返りました。 ラベンダー色と水色の壁を背景に、静かに座っているその姿は、まるで絵の一部のようでした。

ブラーノ島の路地で佇む黒猫。背景はラベンダー色と水色に塗られた建物の壁。
島の路地で出会った黒猫。

運河沿いに並ぶカラフルな建物は、晴れの日はもちろん、曇り空でも十分に鮮やかです。 水面に映る色とりどりの壁が揺れている様子は、何枚でも写真を撮りたくなります。


お土産|ガラスのコップと木製パズル

ブラーノ島はレース編みで有名ですが、島内にはガラス工房や雑貨店も点在しています。

Artistico Bombon – Glass Factory で青いコップを購入

お気に入りのお土産屋さんが見つかりました。手作りガラス製品のお店「Artistico Bombon – Glass Factory」です。

ショーケースの中に、深みのある青色のガラスのコップが並んでいました。 すべて手作りのため、ひとつひとつ模様や色合いが微妙に異なります。 店員さんが「これも見てみて」と丁寧にいくつか見せてくれて、その中から一番気に入ったものを選ばせてくれました。

包んでもらっている間、店内では職人さんがガラス細工を作っている様子を見ることができました。 ガラスが形を変えていく工程は、思わず見入ってしまうほど美しかったです。

持ち帰りのことを考えてしっかり緩衝材で包んでくれたので、無事に日本まで持って帰ることができました。

ブラーノ島のお土産に購入した青紫色の手吹きガラスのコップ。ガラス工房Artistico Bombon製。自然光の中で手に持って撮影。

木製パズルのお土産

雑貨屋さんでは、ヴェネチアの風景をモチーフにした手のひらサイズの木製パズルを購入しました。 やさしい色合いで、飾っておくだけでも絵になります。

ブラーノ島で買えるヴェネチアお土産の木製パズル「PUZZLE DI LEGNO VENEZIA」。ゴンドラと運河の絵柄、41ピース。完成品と箱を並べて撮影。

ランチ|Osteria A I Fureghin

お昼は島の中心部にある小さなトラットリア「Osteria A I Fureghin」へ。 地元の人も訪れる、落ち着いた雰囲気のお店です。

実は12時ごろに入れるか伺ったらレストランで「まだ開いてないよ」と声をかけられてしまい、島をもう一周散歩してから30分後に出直しました。

注文したのは、マグロとサーモンのカルパッチョと、白くてふんわりしたタラのペーストのような料理「バッカラ・マンテカート」の2品です。

カルパッチョは、日本で食べるものとは味付けが少し違って、最初は新鮮な感覚でしたが、一口食べるとマグロとサーモンそれぞれの旨みがしっかり伝わってきました。バッカラ・マンテカートは、塩漬けにして乾燥させたタラを水で戻し、オリーブオイルと混ぜながらなめらかなペースト状に仕上げたヴェネチアの郷土料理です。口に入れるとふんわりとした食感とやさしい塩気が広がる、日本ではなかなか出会えない味。どちらもシンプルなのに素材の味が生きていて、「また食べたい」と思う一皿でした。

ブラーノ島のトラットリアOsteria A I Fureghinで注文したマグロとサーモンのカルパッチョ。白い角皿にレモンと葉物野菜を添えて盛り付けられている。
素材の味がそのまま伝わるシンプルな一皿。

ブラーノ島観光まとめ

項目内容
アクセス出発地により約34〜51分(水上バス)
おすすめ到着時間朝9時頃まで
滞在時間の目安2〜3時間(ランチ込みで4時間前後)
混雑昼前後から急増
お土産手作りガラス製品、レース、雑貨

ブラーノ島は、「写真映えするから行く」と思って訪れたのですが、朝の静けさと島の生活感に、予想以上に心を掴まれました。 観光客が少ない時間帯に、ゆっくりと路地を歩く。それだけで十分特別な体験になると思います。

ヴェネチア島めぐりの全体的な回り方については、こちらの記事もどうぞ。

モデルコース 迷わず満喫!ヴェネチア観光2泊3日

ヴェネチア本島はもちろん、リド島やムラーノ島、ブラーノ島も含めたルートで離島も楽しむ。

《この記事を書いている人》
 Kana

青い光の中で一眼レフを構えている人