水の都・ヴェネチアは、路地も移動も独特で「2泊3日でどこまで回れる?」「離島へ行く時間はある?」と計画に迷いがちな街です。この記事では、実際に2泊3日でブラーノ島・ムラーノ島まで回った筆者が、おすすめルートをレストランや費用も含めて実録でご紹介します。読み終える頃には、自分が歩くイメージがしっかり浮かんでいるはずです。
実際に歩いたルートとマップ

初めてのヴェネチア|街歩き前に知っておきたいこと
ヴェネチアは、島と運河で構成された車の入れない珍しい都市で、移動は徒歩か水上バスが中心になります。迷路のような路地が多く、目的地に向かう途中の景色や寄り道も旅の楽しみのひとつです。
観光エリアは本島だけでなく、ムラーノ島やブラーノ島など周辺の島々にも広がっているため、2泊3日ですべてを回るのは難しいのが正直なところ。この記事では、初めてのヴェネチアでも無理なく楽しめるよう、島めぐりも組み込んだモデルコースを実録ベースで紹介します。
ヴェネチアへのアクセス|主な出発地別の行き方
ヴェネチアへは、主要都市から高速鉄道でアクセスできます。所要時間の目安はローマから約4時間、ミラノから約2時間半、フィレンツェから約2時間です。
空港からはマルコ・ポーロ空港から水上バスやバスで市内へ移動できます。鉄道での移動が初めての場合は、乗り方をあらかじめ確認しておくと安心です。
移動 初めてのイタリア鉄道
イタリア鉄道のチケットの見方、駅の掲示板の確認方法、改札の通り方、車内の様子までまとめています。
ヴェネチアの移動手段
ヴェネチアの移動は徒歩か水上バス(ヴァポレット)が中心です。水路が街中に張り巡らされていて、観光エリア間の移動にも欠かせません。
チケットは75分券・24時間券・48時間券など滞在日数に合わせて選べます。私は2泊したので48時間券を購入しました。
水上バスのチケット購入から乗り方まで、初めてでも迷わないようにまとめた記事です。出発前に確認しておくと安心です。
チケットの買い方から乗り方、便利なアプリまで、水上バスの使い方全体をまとめています。
レストラン(Cà D’oro alla Vedova)
Cà D’oro alla Vedova は、ヴェネチアの中でも昔ながらの雰囲気を残す人気のトラットリアで、地元の人にも観光客にも長く愛されているお店です。特に“イカスミパスタ”と“ミートボール(ポルペッテ)”が名物で、ガイドブックや口コミでもよく紹介されています。
私たちはマップで見つけて訪れたのですが、実際に入ってみると日本でも知られているお店だったようです。店内には他にも日本人の方が二組いらして、少し安心しました。
B:Cà D’oro alla Vedova
📍場所はマップ内のB地点をチェック!(タップでマップへ)
2名で €48(約7,600円)※2025年2月時点
注文したのは、イカスミパスタとシーフードパスタ。どちらもとても美味しく、イカスミは濃厚で深みがあり、シーフードパスタは海の旨みがしっかり感じられました。
さすが海が近いヴェネチア。魚介の新鮮さがそのまま料理に生きているようで、素材の良さがしっかり伝わってきます。海沿いの街らしい料理が楽しめるので、滞在中にぜひ味わってみてほしいお店です。

リド島に泊まると節約できる?費用とアクセスの実際
ヴェネチアの宿泊先にリド島を選んだ理由
ヴェネチアでの宿泊は、本島ではなくリド島(Lido) を選びました。本島のホテルは立地が良い分、全体的に宿泊費がやや高めで、今回は予算とのバランスを考えてリド島に泊まることにしました。
リド島は、ヴェネチア本島のすぐ近くにある落ち着いたリゾート地で、静かに過ごしたい旅行者に人気のエリアです。観光地の喧騒から少し離れられることもあり、ホテル滞在をゆっくり楽しみたい人に向いています。
リド島に泊まるか迷っている方は、こちらも参考にしてみてください。
ホテル イタリア周遊ホテル4選
ヴェネチア・ローマ・フィレンツェで実際に泊まったホテルを、眺望・立地・向いている旅行スタイル別に紹介しています。
本島からリド島へのアクセス|水上バスの所要時間
本島からリド島へは、水上バスでアクセスできます。サン・マルコ広場周辺からであれば約15〜20分ほどと意外と近く、主要観光エリアからでも無理なく移動できました。一方で、サンタ・ルチア駅周辺から乗る場合は約35〜40分ほどかかることもあり、出発場所や路線によって所要時間は変わります。
ただし水上バスの本数は多く、乗り換えなしで行ける路線もあるため、実際の移動ではそこまで不便さは感じませんでした。
実際に泊まって感じたリド島の便利さ
実際に泊まってみると、本島からの移動も水上バスでそれほど遠く感じず、観光の拠点として不便さはほとんどありませんでした。「島に泊まると移動が大変そう」と思っていましたが、結果的にはコストとアクセスのバランスが良い選択だったと思います。
私たちは水上バスを降りてすぐ近くのホテルを予約していたのですが、ちょうど天気が悪かったので、この立地がとても助かりました。
リド島レストラン(Osteria Giardinetto)
D:Osteria Giardinetto
📍場所はマップ内のD地点をチェック!(タップでマップへ)
2名で €48(約7,600円)※2025年2月時点
悪天候の中、島内を少し歩いてレストランを探したのですが、開いているお店がなかなか見つからず、結局ホテルのすぐ近くにあったこちらのレストランに入りました。
店員さんが温かく迎えてくれて、それだけで心までほっとしました。カプレーゼとマグロを注文し、白ワインはスパークリングのプロセッコと、すっきりとした味わいのシャルドネ/ピノ・グリージョをいただきました。マグロにアボカドの組み合わせは馴染みがありましたが、甘辛いソースの味付けが意外に合っていて、とても美味しかったのを覚えています。

ブラーノ?ムラーノ?初めてなら絶対この2島を選ぶべき理由
ヴェネチア周辺には多くの島がありますが、今回はブラーノ島とムラーノ島を観光することにしました。事前にいくつかの島を調べてみたところ、他の島は落ち着いた住宅地のような雰囲気が強く、観光というよりはローカル向けの印象を受けました。
今回は初めてのヴェネチア旅行だったため、限られた日程の中でも「ヴェネチアらしさ」を感じられる島を優先したいと思い、カラフルな街並みで知られるブラーノ島と、ヴェネチアングラスで有名なムラーノ島を選びました。どちらも「ヴェネチアに来た」という実感が得られる場所で、写真映えという点でも満足度が高かったです。
ブラーノ島とムラーノ島は同日に回れます。水上バスで繋がっているので、どちらから先に行っても移動の負担はそれほど変わりません。
ブラーノ島観光|カラフルな街並みを楽しむ
滞在時間の目安:2〜4時間
ブラーノ島は、カラフルな家々が運河沿いに並ぶ小さな島です。朝は観光客が少なく静かで、住人の日常や島の生活感をゆっくり感じられます。島内にはガラス工房や雑貨店も多く、手作りのお土産探しも楽しめます。
ブラーノ島の楽しみ方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
観光 ブラーノ島は朝イチが正解|混雑前のカラフルな島をゆっくり歩く
ヴェネチアから水上バスで約30〜50分のブラーノ島。昼より朝イチに訪れてこそ伝わる魅力を、見どころ・ランチ・お土産まで実録でご紹介します。
ムラーノ島観光|ガラス工房と島の雰囲気
滞在時間の目安:2〜3時間
ムラーノ島(Murano)は、ヴェネツィアングラスの産地として世界的に有名な島で、島内には大小さまざまなガラス工房やショップが並んでいます。
お昼過ぎに、水上バスでムラーノ島へ。ブラーノ島のようなカラフルさはないけれど、こちらも落ち着いた雰囲気でとても素敵でした。
島にはガラス細工のお店が並び、小さくて可愛いカップから、大きくてどう使うのかわからないような装飾品まで、見ているだけで楽しくなります。とても繊細なガラス細工を買ってスーツケースで持って帰る勇気は、さすがになかったです。

ヴェネチアのレストラン|シーフードが美味しいおすすめ店
ヴェネツィアでは毎年2月頃になると、街が「カーニバル」の華やかな空気に包まれます。仮装した人たちが街を歩く姿は、この時期ならではの光景です。ムラーノ島にはあまりレストランがなかったので、本島へ戻ることにしました。
サン・マルコ広場に立ち寄ると、ちょうどカーニバルの時期で、色鮮やかな衣装をまとった人たちが広場を歩いていて、とても賑やかでした。
ヴェネツィアのお土産|Nino & Friends のチョコレート
Nino & Friends はイタリア各地に店舗を展開する人気のお土産店で、チョコレートやトリュフを使った食品が試食できることで知られています。
私も散策の途中で立ち寄ってみたのですが、入るとすぐに「Try this!」と声をかけられ、次々に試食をすすめてくれます。さまざまな味のチョコレートがどれも美味しくて、結局いくつも買ってしまいました。チョコレートのほかに、バジルペーストやトリュフ入りの調味料なども販売されていて、こちらも美味しくてつい手が伸びてしまいました。賑やかな店内で、見ているだけでも楽しい気分になれます。
H:Nino & Friends
📍お土産やさんの場所はマップ内のH地点をチェック!(タップでマップへ)
ディナー(Ristorante Ca’ Dolfin)
Ristorante Ca’ Dolfin は、魚介料理が人気のカジュアルなトラットリアです。
ヴェネツィア最後の夜は、やっぱりシーフードで締めたくて、口コミで評判の良かったレストラン「Ristorante Ca’ Dolfin」へ。とても人気のお店で、私たちはたまたま並ばずに入れましたが、席についたあとには外で順番を待つ人の姿も見かけました。料理はどれも新鮮で美味しく、最後の夜にふさわしい大満足のディナーになりました。
I:Ristorante Ca’ Dolfin
📍レストランの場所はマップ内のI地点をチェック!(タップでマップへ)
2名で €62(約9,800円)※2025年2月時点

ヴェネチアからミラノ、チューリッヒへ
ヨーロッパでは鉄道で国境を越えることが一般的で、パスポートチェックがない区間も多く、国同士の移動がとてもスムーズです。ヴェネツィアからチューリッヒまでは、いくつかの列車を乗り継いで約6時間の電車の旅。
行きは飛行機で入国審査がなかったことにカルチャーショックを受けましたが、電車で国境を越えて別の国に行けることにも驚きました。途中、ミラノ駅で乗り換えがあったので少し外に出てみたのですが、駅というよりも美術館のような雰囲気で、とても印象的でした。

2泊3日でかかった費用は?実費と正直な感想
1人あたりの費用
| 項目 | 費用 | 備考 |
|---|---|---|
| 宿泊(2泊) | 約19,000円 | 2名1室合計 約38,000円を1人あたりに換算 |
| 食費(2日間) | 約16,000円 | ランチ+ディナー(各2回) |
| 交通費 | 約10,000円 | 水上バス 約6,000円+列車:座席指定料 約4,000円 |
| 合計 | 約45,000円 | 概算、個人差あり |
※日本円換算は旅行当時(2025年2月、1ユーロ=158円)のレートで計算。都市間移動はユーレイルパス(ヨーロッパの鉄道周遊パス)を使用しており、パス代は含んでいません。ユーレイルパスなしの場合、列車代が別途1〜2万円程度かかる見込みです(区間・購入時期により変動)。
感想|ヴェネチアは何泊がベスト?
ヴェネツィアを観光する日程を決めるとき、1泊2日にするか、2泊3日にするか迷いました。いろいろ調べた結果、ヴェネツィア本島に加えてブラーノ島やムラーノ島も楽しみたかったので、2泊することに。結果的に、2泊にして本当に正解でした。
徒歩での移動が多く、階段や細い路地も多いので、想像以上に歩きます。島々をゆっくり巡りたいなら、最低でも2泊はあると十分に楽しめると思います。
| 泊数 | こんな人に |
|---|---|
| 1泊2日 | 本島だけ押さえたい・旅程上短くなる |
| 2泊3日 | ブラーノ・ムラーノ島も行きたい(おすすめ) |
| 3泊4日 | ゆっくり島めぐり・体力的に余裕を持ちたい |
今回のヴェネチア滞在を含めたイタリア周遊の全体ルートや費用、ホテルについては、こちらでまとめています。
まとめ イタリア4泊5日完全ガイド
ローマ・フィレンツェ・ヴェネツィアを5日間で周遊したルート、費用、ホテル選びをまとめています。
