ヴェネチア水上バス乗り方・料金・時刻表|迷わないアプリ活用術


ヴェネチア観光の移動に欠かせない「水上バス(ヴァポレット)」。
しかし、複雑な運河を前に「最新の時刻表は?」「目的地に一番近い乗り場はどこ?」と不安になる方も多いはず。

2025年に現地を旅した私も最初は戸惑いましたが、Googleマップと専用アプリ『CheBateo』を使い分ける「2刀流」で、一度も迷わず快適に移動できました。

この記事では、現地で役立つ最新の乗り方・料金に加え、2つのアプリをどう組み合わせて使いこなすかを実体験をもとにわかりやすく紹介します。 初めてのヴェネチア旅行をスマートに、そして安心して楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ヴェネチアまでの鉄道移動や駅での流れについては、初めてのイタリア鉄道ガイドで詳しくまとめています。

事前準備:チケット購入と「確実な」発券方法

ヴェネチアの移動は、基本「徒歩」か「船」。

「水の都」という名前の通り、水路が街中に張り巡らされていて、水上を移動するのがとても便利です。

まずはチケットの準備からです。オンラインで購入した場合も、現地での発券が必要な点に注意しましょう。

購入場所: 駅や停留所の発券機、有人カウンター、またはオンライン。

・乗り方: チケットを発券し、改札機にかざして入場します。

・チケットの種類と料金(目安)

チケット種類料金(€)
75分券(1回券)9.50€
24時間券25€
48時間券35€
72時間券45€
7日券65€

2025年の乗船時と比べ、2026年3月現在も料金の変更はありません。 
(※最新の正確な料金は公式サイトでも併せてご確認ください。)

時間券がおすすめ: 1回9.5ユーロという価格設定を考えると、1日に3回以上乗るなら迷わず24時間券がお得です。また、ベネチアは橋が多く体力の消耗が激しいため、『いざとなったら飛び乗れる』という安心感を買う意味でも、時間券コスパの高い選択肢です。

【実体験】私は2日間滞在したので、48時間券を購入しました。最初の打刻から48時間有効なので、2泊3日にぴったり!

・物理カードの注意点: 実際の発券チケットはSuicaのようなプラスチック製ではなく「紙のカード」です。雨の日に濡れて破れてしまわないよう、取り扱いには注意しましょう。

【実体験】到着した日はあいにくの大雨で、濡れて破れてしまわないか少しヒヤヒヤしました。

大雨のヴェネチア初日。傘を差す人々とサンタ・ルチア駅前の石畳の風景
大雨のヴェネチア初日、傘を差す人々

※重要: チケットを買ったら、乗船前に必ず乗り場にある黄色い機械にタッチ(打刻)してください。これを忘れると、有効なチケットを持っていても高額な罰金の対象になるので要注意です。


オンライン購入後の「現地発券」について

オンラインでチケットを購入した場合でも、現地で物理的なチケットを発券する必要があります。

発券方法: 印刷した予約確認書、またはスマホでQRコードを表示して発券機にかざします。

【重要】QRコードが読み込めない時の対処法: 発券機の読み取り精度によっては、スマホのQRコードがうまく認識されないことがあります。その場合は、予約時に発行される「PNRコード(予約番号)」を直接入力して発券する方法が最も確実です。

PNRコードの探し方:予約完了メールの件名や、QRコードの下に記載されている7桁の英数字です

・アドバイス:万が一スマホの画面が割れたり、電池が切れたり、通信環境が悪かったりする場合に備えて、事前に印刷しておくか、PNRコードをメモしておく、画面をスクリーンショットして保存しておくことを強くおすすめします。


ヴェネチア水上バスの時刻表・ルート検索に便利なアプリ比較

ヴェネチアの水上バス(ヴァポレット)を利用する際は、アプリを上手に使うと迷いにくくなり、移動もスムーズになります。
私が実際に使ってみたのは、以下の3つです。

アプリ名言語特徴おすすめ度
CheBateo (非公式)多言語対応
(日本語は非対応)
動作が軽く、時刻表検索が早い★★★★★
Googleマップ日本語対応乗り場のアルファベットまで表示★★★★☆
AVM Venezia (公式)多言語対応
(日本語は非対応)
決済不可・操作が分かりにくい★★☆☆☆

CheBateo とGoogleマップ 表示の比較

同じルート(駅〜サン・マルコ広場)を検索しても、アプリによって辿る経路や見やすさが違います。

CheBateoでの経路検索結果。カナル・グランデ(大運河)に沿って、終点までしっかりと赤いラインで船のルートが表示されている画面
画像① CheBateoのマップ
CheBateoのルート詳細画面。10時34分に駅を出発し、途中5つの停留所を経て、11時03分にサンマルコ広場へ到着するまでの全行程がリスト表示されている画面
画像② CheBateoのルート

駅〜サン・マルコ広場(A〜B)へ水上バスで行けるルートが表示され、29分かかることがわかります。

Googleマップでの経路検索結果。サンタルチア駅からリアルト橋まで水上バスを利用し、そこからサンマルコ広場まで徒歩ルートが表示されている画面
画像③ Googleマップのマップ
Googleマップのルート詳細画面。10時34分発の2番線に乗車し、リアルト橋から目的地まで徒歩12分(850m)と表示されているスクリーンショット
画像④ Googleマップのルート

駅〜Rialtoまで水上バスで12分、サン・マルコ広場まで徒歩でさらに12分、トータル24分かかるルートが表示されます。
(設定で徒歩が少ない経路を優先しています。)

同じ10時34分発の2番線を探しても、Googleマップ(画像③・④)は『途中で降りて歩く最短ルート』を提案するのに対し、CheBateo(画像①・②)は『最後まで船に乗るルート』をしっかり表示してくれます。

ヴェネチアの景色を楽しみながら移動でき、かかる時間の差はわずか5分
階段が多く、迷いやすいヴェネチアの陸路より、目的地に直接到着する水上バスは圧倒的に楽です。特に大きな荷物などあると疲労感が全然違うと思います。

【関連記事】迷路のような道や階段が多い、ヴェネチアを快適に観光するためにリュックだけで行く持ち物まとめはこちら。

CheBateo:時刻表・運行重視

メリット

  • 日本語表記がなくても直感的に操作できます。
  • 途中で下船させることなく、目的地まで船だけで行くルートを正確に表示してくれます。
  •  余計な機能がない分、現地でパッと開いて『次は何分後に来るか』を確認するのに最適でした。

デメリット: 地図上のナビ機能は弱いため、停留所までは自力で行く必要があります。

使い勝手: リアルタイムの運行状況が反映され、動作も非常に軽快です。

Googleマップ:ナビゲーション重視

メリット: 日本語対応しており、現在地からのルート検索も非常に簡単です。

デメリット: 最短時間を優先するため、途中の「Rialto」で船を降りて10分以上歩くルートを提示されます。

使い勝手:Googleマップは「最短時間」を優先するため、徒歩を含むルートが表示されがちです。

公式アプリ AVM Venezia について

公式アプリもありますが、個人的には全くおすすめしません。

私が実際に試したところ、日本からの旅行者には高すぎるハードルがいくつもあり、時間と体力の無駄になりかねないと感じました。

【実体験】公式アプリをおすすめしない4つの理由

  • 英語でも使い方が不明: UI(操作画面)が直感的ではなく、目的の操作にたどり着くのが困難です。英語が理解できても戸惑います。
  • SMS認証が届かない: アカウント作成に必要なSMS認証が、日本の電話番号には高確率で届きません。事実上、登録不可能です。
  • 日本のカードが弾かれる: 登録できたとしても、日本のクレジットカードが決済で弾かれるトラブルが多発しています。
  • App Storeでの評価も低い: 世界中のユーザーからも不満の声が多く上がっており、動作も不安定です。

結論:2つのアプリで迷わない移動術

目的地が決まったら、まずGoogleマップで「目的地に一番近い停留所」「現在地に近い停留所」を確認します。

次に、その2つの駅名をCheBateoに入力して検索すると、水上バスだけを使ったルートや、運行間隔(何分ごとに出ているか)を簡単に調べることができます。

この2つのアプリを組み合わせて使うことで、無駄に歩き回ることなく、体力を温存しながら移動できます。

さらに、移動中はヴェネチアの美しい街並みを楽しめるので、移動時間そのものが小さなクルーズのような特別な時間になります。

はじめてのヴェネチアでも、この方法を知っておくだけで、安心して水上バスを利用できます。

【関連記事】実際に水上バスを使ってヴェネツィアを観光した実録ルートはこちら。

離島への宿泊

リド島やムラーノ島に宿泊される方は、夜の最終便の時刻をCheBateoで事前にチェックしておくことをおすすめします。深夜帯は運行本数が減るため、アプリでリアルタイムの時刻を確認できる安心感は代えがたいものでした。

本島のホテルは比較的高いので、私もリド島とムラーノ島に1泊ずつしました。
夕食を本島に食べに行き、帰りの便は何時まで出ているか確認しておき、思う存分観光してからホテルに戻りました。

リド島やムラーノ島は離島ですが、深夜便(N線やNM線)がしっかり動いています。真夜中過ぎでも本島から10〜15分で戻れるので、夜の観光も諦めなくて大丈夫です。
運行される便は1時間に1〜2本まで減少するので注意が必要です。

リド島やムラーノ島に泊まったときの宿泊費や、イタリア周遊全体でかかった費用は、こちらの記事でまとめています。


現場で焦らないための「2つの落とし穴」

水上バスの大きな乗り場では、同じ路線でもA・B・C・Dと入口が分かれていて、行き先に合った乗り場を選ばないといけません。

私はここで一度ミスをして、間違えた乗り場に入ってしまいました。

すぐに気づいて外に出て、正しい入口から入り直そうとしたのですが、今度は改札でカードが反応せず通れない状態に。

チケット売り場の方に相談すると、「少し時間を置けば再度入れますよ」と教えてもらい、数分待つと無事に通過できました。

初めてだと迷いやすいので、乗り場のアルファベットと行き先表示は事前にしっかり確認しておくと安心です。


水上バスに乗ってみた感想

アプリの便利さもさることながら、水上バス自体もとても魅力的でした。

運が良ければ座れる「特等席」

水上バスの種類によっては、後方に扉があって外に出られるタイプがあります。外の席はわずか4〜6席のみの特等席です。

  • 小さなクルーズ気分: フェリーや大型船とは違う軽やかな乗り心地で、贅沢な気分を味わえます。
  • 景色の素晴らしさ: 天気の良い日や夕方に風を感じながら、窓越しではなく自分の目で直接眺める景色は別格です。
ヴェネチアの水上バス後方の外席から撮影した、夕暮れ時の大運河の景色。黄金色に輝く太陽が水面に反射し、遠くに見える教会の塔や街並みが美しいシルエットになっている。
水上バスの後方外席から撮影。この黄金色の景色を独り占めできるのが、船移動の醍醐味です。

現地ならではの体験と注意点

実際に乗ってみて分かった、イタリアらしいエピソードもご紹介します。

  • 扉の扱いにコツが必要: 後方へ行く扉は、開けづらかったり、閉めても勝手に開いてしまったりすることがあります。地元の方は慣れているようで、足で扉を押さえて固定している光景も見かけました。
  • ハプニングと温かい交流: 停留所で降りようとした際に扉が開かないトラブルがありましたが、近くにいた現地の方が快く手伝ってくれました。お礼を伝えるとウインクで返してくれ、イタリアらしい陽気さと優しさに触れてとても嬉しい気持ちになりました。

まとめ:スマートな移動で、ヴェネチアをもっと深く楽しもう

【ヴェネチア観光を成功させる3項目】

  1. 「Googleマップ×CheBateo」の2刀流で時刻表を制する
    Googleマップ:停留所までの道案内に使う
    CheBateo:船がいつ来るか・どこへ行くかを確認する
  2. 1日3回以上乗るなら「24時間券」で体力と時間を温存
  3. 同じ路線でも入口が別!「乗り場のアルファベット」を指差し確認

ヴァポレットをスムーズに乗りこなせれば、移動時間は単なる「移動」ではなく、大運河を眺める贅沢な「クルーズタイム」に変わります。

浮いた時間と体力で、路地裏のバーカロでワインを楽しんだり、夕暮れに染まるサン・マルコ広場を眺めたり……。
皆さんのヴェネチア滞在が、より素晴らしいものになることを願っています!

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《この記事を書いている人》
 Kana

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