ヴェネチア観光で欠かせない移動手段が「水上バス(ヴァポレット)」です。
でも実際に行ってみると、
「どこから乗るの?」「時刻表は?」「迷わない?」と不安になる人も多いはず。
私も最初は戸惑いましたが、アプリを上手に使うことで、スムーズに移動できるようになりました。
この記事では、実際に使って便利だったアプリや、水上バスを快適に利用するコツをわかりやすく紹介します。
初めてヴェネチアを訪れる方は、ぜひ参考にしてみてください。
事前準備:チケット購入と「確実な」発券方法
ヴェネチアの移動は、基本「徒歩」か「船」。
「水の都」という名前の通り、水路が街中に張り巡らされていて、水上を移動するのがとても便利です。
まずはチケットの準備からです。オンラインで購入した場合も、現地での発券が必要な点に注意しましょう。
・購入場所: 駅や停留所の発券機、有人カウンター、またはオンライン。
・乗り方: チケットを発券し、改札機にかざして入場します。
・チケットの種類と料金(目安)
| チケット種類 | 料金(€) |
|---|---|
| 75分券(1回券) | 9.50€ |
| 24時間券 | 25€ |
| 48時間券 | 35€ |
| 72時間券 | 45€ |
| 7日券 | 65€ |
(※料金は変動する可能性があります。最新情報は公式サイトをチェック!)
・時間券がおすすめ: 1回券は割高なため、滞在日数に合わせた時間券を購入するのがコスパも良く便利です。
・物理カードの注意点: 実際の発券チケットはSuicaのようなプラスチック製ではなく「紙のカード」です。雨の日に濡れて破れてしまわないよう、取り扱いには注意しましょう。
私は2日間滞在したので、48時間券を購入しました。
Suicaのようなカードを想像していたのですが、実際は紙のカードでした。
到着した日はあいにくの大雨で、濡れて破れてしまわないか少しヒヤヒヤしました。
オンライン購入後の「現地発券」について
オンラインでチケットを購入した場合でも、現地で物理的なチケットを発券する必要があります。
・発券方法: 印刷した予約確認書、またはスマホでQRコードを表示して発券機にかざします。
・【重要】QRコードが読み込めない時の対処法: 発券機の読み取り精度によっては、スマホのQRコードがうまく認識されないことがあります。その場合は、予約時に発行される「PNRコード(予約番号)」を直接入力して発券する方法が最も確実です。
PNRコードの探し方:予約完了メールの件名や、QRコードの下に記載されている7桁の英数字です
・アドバイス:万が一スマホの画面が割れたり、電池が切れたり、通信環境が悪かったりする場合に備えて、事前に印刷しておくか、PNRコードをメモしておく、画面をスクリーンショットして保存しておくことを強くおすすめします。
ヴェネチア水上バス移動に便利なアプリ比較
ヴェネチアの水上バス(ヴァポレット)を利用する際は、アプリを上手に使うと迷いにくくなり、移動もスムーズになります。
私が実際に使ってみたのは、以下の3つです。
| アプリ名 | 言語 | 特徴 | おすすめ度 |
| CheBateo (非公式) | 多言語対応 (日本語は非対応) | 動作が軽く、時刻表検索が早い | ★★★★★ |
| Googleマップ | 日本語対応 | 乗り場のアルファベットまで表示 | ★★★★☆ |
| AVM Venezia (公式) | 多言語対応 (日本語は非対応) | 決済不可・操作が分かりにくい | ★★☆☆☆ |
CheBateo とGoogleマップ 表示の比較
同じルート(駅〜サン・マルコ広場)を検索しても、アプリによって辿る経路や見やすさが違います。


駅〜サン・マルコ広場(A〜B)へ水上バスで行けるルートが表示され、29分かかることがわかります。


駅〜Rialtoまで水上バスで12分、サン・マルコ広場まで徒歩でさらに12分、トータル24分かかるルートが表示されます。
(設定で徒歩が少ない経路を優先しています。)
同じ10時34分発の2番線を探しても、Googleマップ(画像③・④)は『途中で降りて歩く最短ルート』を提案するのに対し、CheBateo(画像①・②)は『最後まで船に乗るルート』をしっかり表示してくれます。
ヴェネチアの景色を楽しみながら移動でき、かかる時間の差はわずか5分。
階段が多く、迷いやすいヴェネチアの陸路より、目的地に直接到着する水上バスは圧倒的に楽です。特に大きな荷物などあると疲労感が全然違うと思います。
CheBateo:時刻表・運行重視
メリット: 途中で下船させることなく、目的地まで船だけで行くルートを正確に表示してくれます。
デメリット: 地図上のナビ機能は弱いため、停留所までは自力で行く必要があります。
使い勝手: リアルタイムの運行状況が反映され、動作も非常に軽快です。
Googleマップ:ナビゲーション重視
メリット: 日本語対応しており、現在地からのルート検索も非常に簡単です。
デメリット: 最短時間を優先するため、途中の「Rialto」で船を降りて10分以上歩くルートを提示されます。
使い勝手:Googleマップは「最短時間」を優先するため、徒歩を含むルートが表示されがちです。
公式アプリ AVM Venezia について
公式アプリもありますが、個人的にはあまりおすすめしません。
- 注意点
- 日本では決済機能が使えない
- 操作が分かりづらく、App Storeでの評価も低め
結論:2つのアプリで迷わない移動術
目的地が決まったら、まずGoogleマップで「目的地に一番近い停留所」と「現在地に近い停留所」を確認します。
次に、その2つの駅名をCheBateoに入力して検索すると、水上バスだけを使ったルートや、運行間隔(何分ごとに出ているか)を簡単に調べることができます。
この2つのアプリを組み合わせて使うことで、無駄に歩き回ることなく、体力を温存しながら移動できます。
さらに、移動中はヴェネチアの美しい街並みを楽しめるので、移動時間そのものが小さなクルーズのような特別な時間になります。
はじめてのヴェネチアでも、この方法を知っておくだけで、安心して水上バスを利用できます。
実際に水上バスを活用できる、モデルコースはこちら。
現場で焦らないための「2つの落とし穴」
水上バスの大きな乗り場では、同じ路線でもA・B・C・Dと入口が分かれていて、行き先に合った乗り場を選ばないといけません。
私はここで一度ミスをして、間違えた乗り場に入ってしまいました。
すぐに気づいて外に出て、正しい入口から入り直そうとしたのですが、今度は改札でカードが反応せず通れない状態に。
チケット売り場の方に相談すると、「少し時間を置けば再度入れますよ」と教えてもらい、数分待つと無事に通過できました。
初めてだと迷いやすいので、乗り場のアルファベットと行き先表示は事前にしっかり確認しておくと安心です。
水上バスに乗ってみた感想
アプリの便利さもさることながら、水上バス自体もとても魅力的でした。
運が良ければ座れる「特等席」
水上バスの種類によっては、後方に扉があって外に出られるタイプがあります。外の席はわずか4〜6席のみの特等席です。
- 小さなクルーズ気分: フェリーや大型船とは違う軽やかな乗り心地で、贅沢な気分を味わえます。
- 景色の素晴らしさ: 天気の良い日や夕方に風を感じながら、窓越しではなく自分の目で直接眺める景色は別格です。

現地ならではの体験と注意点
実際に乗ってみて分かった、イタリアらしいエピソードもご紹介します。
- 扉の扱いにコツが必要: 後方へ行く扉は、開けづらかったり、閉めても勝手に開いてしまったりすることがあります。地元の方は慣れているようで、足で扉を押さえて固定している光景も見かけました。
- ハプニングと温かい交流: 停留所で降りようとした際に扉が開かないトラブルがありましたが、近くにいた現地の方が快く手伝ってくれました。お礼を伝えるとウインクで返してくれ、イタリアらしい陽気さと優しさに触れてとても嬉しい気持ちになりました。
