スイス 夏の持ち物|服装と気温差の注意点【体験談】


夏のスイスは、涼しくて本当に快適です。風がカラッとしていて、暑ければ木陰に入ればちょうどいい。私は正直、湿度の高い日本の夏よりスイスの夏のほうが好きです。

ただ、快適だからと油断できないのが1日のなかの気温差。イメージは日本の初夏に近く、朝晩は一枚羽織りたいのに、日中の晴れ間は半袖でちょうどいい——体感で15℃近く振れる感じです。

ここに標高差が加わります。どのくらい涼しくなるかは行く山と標高、天気次第。私が行ったシュトースやリギは、晴れていれば街歩きとほぼ同じ服装でOKでしたが、もっと高い山や天気の崩れた日は真冬並みの備えが要ることもあります。

だから備えるべきは暑さでも寒さでもなく、この気温差にどう対応するか。カギは、脱ぎ着しやすい羽織りものを1枚持ち歩くことです。そのうえで、日差し対策・雨具・給水ボトルあたりを押さえておけば、夏のスイスはぐっと快適になります。

この記事では、実際に持って行った服装と持ち物を、「よかったもの」「正直要らなかったもの」についてまとめました。

この記事でわかること

標高差で「1日に夏と冬」を両方経験する

平地は夏日でも、山の上(標高1,800m前後)は日中でも10〜20℃程度、天気が崩れるとさらに冷え込みます。

私が滞在した時は異常な暑さではなく、最高30℃・最低20℃くらいの比較的例年通りの夏という気候でした。叔母曰く、スイスで最高35℃くらいの天気予報だと異常気象レベルで、エアコンがないと耐えられないそうです。

私が実際に行ったシュトース(標高約1,300mの村で、ハイキングコースは標高1,900m級の稜線沿い)やリギ(山頂のリギ・クルムで標高約1,798m)は、シュヴィーツ州にあるルツェルン湖周辺の山岳リゾートです。この標高帯だと、晴れていれば日中は10〜20℃台まで上がることが多く、街歩きとほぼ同じ服装で歩けました。ただし天気が崩れたり、もっと標高の高い氷河エリアまで足を延ばす場合は、真冬並みの装備が必要になることもあります。

ちなみに、シュトースのハイキングは、いくつも連なる山々や眼下に広がる湖を見渡せて本当に良かったです。シーズン中で観光客自体は多かったのですが、日本人はほとんど見かけませんでした。スイス旅行というとユングフラウヨッホやマッターホルンなど3,000m級の定番スポットに人気が集中しがちですが、シュトースやリギくらいの標高でも自然を十分に満喫でき、混雑も少なめでゆったり楽しめるのでおすすめです。

シュトースの山頂から見渡すスイス中部の谷の全景。緑の牧草地と山あいの町、中央にミューテン山の尖った峰

紫外線が強い(標高+空気の澄み)

山でも街でも晴れれば、日本人の暗い目でも眩しく感じます。サングラスがないと、外でずっと目を細めていないといけなくなるほどです。

サングラスはしっかり濃いものを

室内外両用をうたうような色の薄いサングラスだけだと、屋外の日差しの強さには物足りないことがあります。色の薄いものと使い分けるか、濃いもの1本にするかはお好みでいいですが、どちらの場合もしっかり濃いサングラスは必ず持っていくのがおすすめです。

帽子はシーンで使い分け

山など風が吹く場所では飛ばされにくいキャップが安心です。一方、つばが広くて網目が荒い麦わら帽子タイプは、街歩きで顔に直接日差しが当たらず暑さや日焼けの軽減、眩しさの軽減にとても良かったです。網目が荒いぶん風通しもよく、軽く風が吹いてきたときに涼しいのも快適でした。

スイスと日本では焼け方が違う気がした

標高が上がると大気の層が薄くなり、また空気も乾燥して澄んでいるため、紫外線が散乱せずに直射で肌に届きやすくなります。一方の日本は高湿度で紫外線が空中で散乱し、全方位から肌に当たるイメージです。この違いのせいか、スイスでは赤くなるよりも先にすっと茶色く焼ける感覚があり、日本の夏でありがちな「赤くなって皮が剥ける」のとは焼け方が違うように感じました。

日焼け止めは現地仕様に切り替えてみた

ヨーロッパのドラッグストアに行くと、日焼け止めコーナーはNIVEAの「青いボトル+オレンジのフタ/ロゴ」で埋め尽くされています。乾燥した気候に合わせて、オイルインの透明スプレーや、しっかり保湿できるミルクが多く売られています。

スイス旅行の後半、日本から持参した日焼け止めから現地の叔母が使っていたスイスのニベア(NIVEA SUN)に切り替えたところ、日焼けの進み方が変わったように感じました。前半は少し赤くなってすぐ茶色く焼けていたのに、後半はそれ以上茶色が濃くならなかったんです。旅の後半だけ日程が屋内中心だった、というわけでもなかったので、日焼け止めの違いが影響したのではと感じています。

日本の日焼け止めは高温多湿・汗に強い処方が多い一方、スイスのような乾燥地・高地では保湿力重視の現地仕様が心地よく感じられました。もちろん個人差や、日差しに身体が慣れた、旅の後半で日差しの浴び方が変わった可能性もありますが、現地の気候に合わせて日焼け止めを見直してみるのも旅の工夫の一つだと思います。

天気が変わりやすい

私の滞在中はたまたま日中はずっと晴れで、2回くらい夜中に雨が降っていました。天気予報では雨の日もありましたが、結局観光中やハイキング中に一度も雨に降られることはありませんでした。

プラグは「C」

スイスのコンセントは主にCタイプとJタイプの2種類で、日本のAタイプとは形状が異なるため変換プラグが必須です。Jタイプの差込口にはCタイプのプラグがそのまま挿さる仕様になっているので、Cタイプの変換プラグを1つ持って行けば問題ありません

電圧も日本の100Vに対してスイスは220〜230Vと高め。スマホやカメラの充電器は100〜240V対応(フリーボルテージ)のものがほとんどなので変換プラグだけでOKですが、ドライヤーやヘアアイロンなど熱を使う家電は対応電圧を事前に確認したほうが安心です。

本編①:夏特有の持ち物・服装(写真付き)

半分はお土産。

本編②:実際に持って行ってよかった/要らなかったもの

よかった:トレッキングシューズ・スマホストラップ・水筒

トレッキングシューズはシュトースのハイキングでとても役に立ちました。踏み外したら終わりみたいなスリル満点の道もあったし、急な登りや下りの砂利道を歩くときにグリップが効いて滑りづらい靴はとても歩きやすくて良かったです。初めてだったので、5千円弱でオンラインで購入しましたが十分活躍してくれました。

スポーツTシャツ 速乾性の高いスポーツタイプはハイキングで重宝、汗かいても風ですぐ乾きます。そうじゃないと風が冷たいからめっちゃ冷えます。天気が良くてハイキングで動いていれば基本暑いので半袖・短パンでOKです。私はユニクロのドライEX Tシャツを持って行きましたが、本当に汗が乾くのが早くて助かりました。

スマホのストラップ スイスでつけている人はほぼいませんが、旅行者は持っていたら便利です。見たい時にカバンからすぐ取り出せるとスリが心配ですが、ぶら下げていたらすぐ見れるので防犯上少し安心できます。ちなみに、紐が太いストラップは肩や首への負担が分散するので良かったです。

水筒 空のペットボトルを活用してもいいですが、冷たい飲み物を水筒に移せると保冷できて良いです。夏の水道水はちょっとぬるいので。

要らなかった:使わなかった物を正直に

日傘(雨晴れ兼用) 雨降った時用に折り畳み傘は持って行ったけど、日傘として使うことはありませんでした。帽子とサングラスで大丈夫だし、片手がふさがるので正直不便でした。

ウエットティッシュ 持っていくか悩んだけど結局持っていきませんでした。外で手を拭きたい・洗いたい時は無料のトイレか給水所など、あとは持ち歩いている水をかけるとか。外ならすぐ乾くし誰も気にしません。

コツ

機内・移動日の服装も一言

機内は過ごしやすいように上下とも締め付けがないものを、上はTシャツ、下は長ズボン。夏でも機内は寒いので上着必須です。

着圧ソックス 私は太ももの付け根までの長さのものをつけましたが、夏は膝上か膝下くらいの丈で着脱しやすいほうが温度調節できて良かったなと思います。

ネックピロー エコノミーならあったほうがやっぱりいいです。小さくなる空気タイプは寝心地が悪そうなので避けました。形が丸く決まってしまっているものより、真っ直ぐにも伸ばせる無印良品のものが良かったです。寝ないときは腰に入れることもできるし、持ち運ぶときは真っ直ぐにして手持ち鞄に乗せて運べる点も便利でした。

まとめ

実際に現地で特に助かったのは、防水ジャケット、トレッキングシューズ、そしてサングラスと帽子のセットでした。逆に日傘やウエットティッシュは出番がありませんでした。

シュトースやリギ(標高1,300〜1,900m前後)程度であれば、晴れていれば街歩きに近い服装で十分楽しめます。ただし、1日の中での気温差が大きいのがスイスの夏の特徴です。「暑さ対策」をしつつ、「軽い防寒用の羽織りもの」を1枚バッグに入れておくことで、快適な旅になります

Kana
この記事を書いた人

Kana

イタリアとスイスを中心に、旅と写真のことを綴っています。12年続けている写真と、実際に現地を旅した経験をもとに、「知っておくと安心」な旅の情報をお届けします。

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