ヴェネチア水上バスの乗り方|チケット購入から乗船まで完全解説


ヴェネチアの水上バスは、発券→打刻→乗船の3ステップで利用できます。
一見難しそうに見えますが、流れを知っていれば初めてでも問題なく乗れます。

この記事では、現地で実際に利用した経験をもとに、チケット購入から乗車までの流れを具体的に解説しています。

ヴェネツィアの運河を走る水上バスを朝のホテルから撮影

事前準備:チケット購入と発券方法

ヴェネチアの移動手段は基本的に「徒歩」か「水上バス(ヴァポレット)」の2つです。車道がなく、橋と路地でつながるこの街では、少し離れた場所への移動にヴァポレットが活躍します。

「ヴァポレット」とはイタリア語で水上バスのことで、ヴェネツィア市内の運河を行き来する市民・観光客共用の公共交通機関です。

チケットの購入方法

【2024年〜】クレジットカードのタッチ決済でも乗れるようになりました

ACTVは2024年から「Tap to Pay(タッピー)」という新しい読み取り機を導入していて、クレジットカードやApple Pay/Google Payなどのスマホ決済を改札の機械に直接タッチするだけで、チケットの購入・発券なしに乗船できるようになっています。

乗るたびに1回券分(9.50€)が記録されていき、24時間〜7日間のうちに一定回数以上乗ると、システムが自動で判定して時間券と同じ安い金額に調整してくれる仕組みです。チケットの用意をしたくない人には便利な選択肢です。

ただしこの方法でも、乗るたびに毎回タッチする必要があるのは紙のチケットと同じです。タッチし忘れると罰金対象になる点も変わりません。

結局どの方法がおすすめ?

チケットは「現地の発券機や窓口で直接購入」「オンラインで事前購入して現地発券」「クレジットカードのタップ決済で都度支払う」の3通りから選べます。売り切れの心配はないので、無理に事前準備する必要はありません。実際に使ってみた感覚としては、現地でその場で買うのが一番シンプルで手間も少なかったです。

チケットの種類と料金(目安)

種類 料金
75分券(1回券) 9.50€
24時間券 25€
48時間券 35€
72時間券 45€
7日券 65€

※最新料金は公式サイトでご確認ください。

どのチケットを選ぶべき?

1回9.5ユーロと割高なので、1日に3回以上乗るなら時間券(24時間〜)がおすすめです。ホテルと主要観光地を往復するだけでも、すぐに元が取れます。

【実体験】私が48時間券を選んだ理由

私は2日間滞在したので、48時間券を購入しました。最初の打刻から48時間有効なので、2泊3日にぴったりでした。

48時間券を選んだ理由はシンプルで、

などを考えると、すぐに元が取れると判断したためです。

結果として、2日で8回水上バスに乗っていたので元が取れていました。また、「料金を気にせず乗れる安心感」 も大きく、気軽に水上バスを利用できるので移動のストレスがかなり減りました。観光に集中できた点でも、時間券を選んで正解でした。

オンライン購入後の注意点

オンラインで購入した場合でも、現地での発券が必要です。購入完了=乗車OKではないので注意してください。

発券方法

発券されたチケットはSuicaのようなプラスチック製ではなく「紙のカード」です。乗船時に改札へタッチして使います。濡れると読み取れなくなるので、雨の日に濡れて破れてしまわないよう、取り扱いには注意しましょう。

【実体験】発券でつみかけたポイント

発券機の読み取り精度によっては、スマホのQRコードがうまく認識されないことがあります。その場合は、予約時に発行される「PNRコード(予約番号)」を直接入力して発券する方法が最も確実です。

PNRコードの探し方:予約完了メールの件名や、QRコードの下に記載されている7桁の英数字です

万が一スマホの画面が割れたり、電池が切れたり、通信環境が悪かったりする場合に備えて、事前に印刷しておくか、PNRコードをメモしておく、画面をスクリーンショットして保存しておくと安心です。

水上バスの乗り方(当日の流れ)

① 発券する

まずは実際にチケットを発券します。発券機は主要停留所や鉄道駅(サンタ・ルチーア駅)に設置されています。

② 改札でタッチ(打刻)

乗り場にある黄色い機械にカードをタッチして入場します。機械の真ん中あたりにかざすと「ぴっ」と音が鳴るので、それで打刻できたことが確認できます。

乗り場には2つのタイプがあります。

⚠️ 打刻しないと罰金対象になります。 チケットを持っていても、タッチしていなければ「不正乗車」として扱われるので、ゲートがないタイプの乗り場では特に忘れないようにしましょう。

③ 乗り場を確認する

同じ路線でも、乗り場が「A・B・C・D」など複数に分かれている停留所があります。これは進行方向(行き先)によって乗り場が異なるためです。路線番号と行き先表示を必ず確認しましょう。

正しい乗り場を確認したり、時刻表を調べたりするのに便利なアプリはこちら。

移動 2つのアプリの使い方

2つのアプリを活用して、ヴェネチアで迷わず水上バスを乗りこなす方法を紹介しています。

【実体験】乗り場で迷いやすいポイント

同じ停留所でも乗り場が複数あり、最初はかなり混乱しました。水上バスの大きな乗り場では、同じ路線でもA・B・C・Dと入口が分かれていて、行き先に合った乗り場を選ばないといけません。私はここで一度ミスをして、間違えた乗り場に入ってしまいました。すぐに気づいて外に出て、正しい入口から入り直そうとしたのですが、今度は改札でカードが反応せず通れない状態に。

チケット売り場の方に相談すると、「少し時間を置けば再度入れますよ」と教えてもらい、数分待つと無事に通過できました。原因ははっきりとは分かりませんでしたが、同じチケットを短時間で連続してタッチすると認識されないことがあるようです。心当たりがある方は、慌てずに数分待ってから再チャレンジしてみてください。

初めてだと迷いやすいので、乗り場のアルファベットと行き先表示は事前にしっかり確認しておくと安心です。

④ 乗船

乗り場では整列して並ぶ必要はありません。船が来るまでは、なんとなく乗り場付近で待っていれば大丈夫です。

船が着岸すると、まず降りる人が優先されます。船員さんが「プレーゴ、プレーゴ(どうぞ、どうぞ)」と声をかけながら降りる人を促してくれるので、乗る側はそれが終わるまで待ちましょう。降りる人がはけたら、乗る人が乗り込みます。

降りるときはボタン操作などは不要です。自分の降りたい停留所が近づいてきたら、早めに乗り降り口付近まで移動して立っておきましょう。降りる人が多い停留所では、降りたい人たちが扉付近に集まって、他の乗客がスペースを空けてくれる、という流れになります。船は停留所ごとに長く停まってくれるわけではないので、モタモタしていると降りそびれる可能性があります。

荷物について

車内に専用の荷物置き場は基本的にありません。スーツケースは自分の足元に置いて座るか、混雑時は立ったまま持っておくことになります(船によっては操縦室の後ろに小さなスペースがある場合もあるようですが、常にあるとは限りません)。

乗り場自体は水位に合わせて上下する浮き桟橋になっているため段差がなく、スーツケースを持ったままでも乗り降りは問題なくできます。実際にスーツケースを持った観光客が乗っている光景もよく見かけました。

注意点のまとめ

注意点ポイント
チケットを濡らさない紙のカードなので水濡れに注意
必ず打刻する 黄色い機械にタッチ。「ぴっ」と音が鳴ったら完了。ゲートがない乗り場は特にタッチ忘れに注意。忘れると罰金対象
乗り場のアルファベットを確認同じ停留所でも行き先が違う
QRコードが読めないことがあるPNRコード(予約確認番号)も必ずメモしておく

まとめ

この3つを押さえれば、初めてでも迷わず利用できます。水路を行き交う船から眺めるヴェネツィアの街並みは格別です。ぜひ乗りこなして、旅を満喫してください!

まとめ イタリア4泊5日完全ガイド

ローマ・フィレンツェ・ヴェネツィアを実際に周遊した経験をもとに、4泊5日のイタリア旅行に必要な情報をまとめました。

Kana
この記事を書いた人

Kana

イタリアとスイスを中心に、旅と写真のことを綴っています。12年続けている写真と、実際に現地を旅した経験をもとに、「知っておくと安心」な旅の情報をお届けします。

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