ベネチア旅行中、サン・マルコ広場でカーニバルの衣装を着た人たちに偶然出会いました。カーニバル目的で行ったわけではなかったのですが、その華やかさに思わずシャッターを切ることに。この記事では実際に撮影させていただいた衣装・仮面の種類や意味、写真を撮らせてもらうコツ、カーニバル期間中のホテルや混雑事情をまとめています。
ヴェネチア観光中にカーニバルと遭遇した
2025年2月末、ヴェネチアを旅行中のこと。もともとカーニバルを目的にしていたわけではなかったのですが、サン・マルコ広場を歩いていると、たまたま出くわしました。
豪華な衣装をまとい、美しい仮面をつけた人たちが広場のあちこちに立っていたのです。まわりにはカメラを構えた人たちがたくさん集まっていて、その場が一瞬でお祭りの空気に包まれていました。
一緒に行っていた妹は衣装を着た方に並んで一緒に写真を撮ってもらっていました。私はカメラマン側として、思いきってシャッターを切らせてもらうことに。結果的に、旅の中でも特に印象に残るシーンになりました。
ヴェネチアカーニバルとは?
ヴェネチアカーニバル(Carnevale di Venezia)は、イタリア・ヴェネチアで毎年2〜3月頃に約2週間にわたって開催される世界三大カーニバルのひとつです。メイン会場はサン・マルコ広場。
カーニバルには「マスケラ(仮面舞踏会参加者)」と呼ばれる人たちが豪華な衣装と仮面をまとって登場します。プロのパフォーマーや大道芸人ではなく、世界中から集まった一般の人たちが思い思いの衣装で参加しているのだそう。帰国後に調べてわかったのですが、衣装は数ヶ月かけて作り込む人も多いとか。どうりで近くで見るとクオリティが高いわけです。
開催期間はイースターの日程によって毎年変わります。私が訪れた2025年は2月15日〜3月4日の開催で、2月末はちょうど本番期間の真っただ中でした。
サン・マルコ広場で出会った方たちの衣装
撮影させていただいた衣装をご紹介します。帰国後に調べながら、それぞれの衣装や仮面の種類をまとめました。
真っ赤な羽飾りの衣装

全身を真っ赤に染め上げた圧倒的な存在感の2人。頭には巨大な羽飾り、ドレスには細かい金の刺繍が施されていて、近くで見るとさらに豪華です。赤×金で統一された仮面も衣装とぴったり合わせてあり、全身のコーディネートへのこだわりが伝わってきます。
その存在感からか、周りにはたくさんの方がカメラを向けていて、正面から撮るのが難しいほどでした。
ピンクのアルレッキーノ衣装

ピンク・オレンジ・ブルーのカラフルなひし形模様が目を引く2人組。ふわふわのピンクの羽飾りが首元を彩り、帽子にも同じ生地が使われた統一感のあるコーデです。背景のサン・マルコ寺院のレンガと色の対比がきれいでした。
この衣装は「アルレッキーノ(Arlecchino)」というキャラクターをモチーフにしています。イタリアの伝統的な演劇「コンメディア・デッラルテ」に登場する道化師で、カラフルなひし形模様がトレードマーク。ヴェネチアカーニバルでもっともよく見かける衣装スタイルのひとつです。
水色のロココ調カップル

水色×ピンクの花柄でペアルックを合わせたカップル。女性はボリュームのあるロングドレス、男性は同じ生地のジャケットにニッカボッカーズと、18世紀のヨーロッパ貴族を彷彿とさせるスタイルです。細い道の柱にもたれた立ち姿が絵になっていました。
仮面も2人でさりげなくリンクしています。男性は目元だけを覆う「コロンビーナ(Colombina)」というハーフマスク、女性は顔の大部分を覆う「ヴォルト(Volto)」タイプ。どちらも白地に水色のラインが入っていて、衣装の色としっかり合わせてあります。仮面まで含めた全体のコーディネートのこだわりが伝わってきました。
金色のバウタマスクの2人

青みがかったペイズリー柄のドレスに金色の仮面を合わせた、上品な雰囲気の2人。頭の水色の花飾りとドレスの色が揃っていて、全体のバランスがきれいです。背景にサン・マルコ寺院の石柱と大理石の外壁が入っていて、衣装の色や雰囲気とぴったり合っていたのも印象的でした。
金色の仮面は「ヴォルト(Volto)」と呼ばれる顔全体を覆うタイプ。「市民の仮面」とも呼ばれるシンプルなスタイルで、ベネチアカーニバルの仮面の中でも定番のひとつ。装飾やカラーリングで個性を出すことが多く、この2人のゴールドカラーはとても印象的でした。
帽子の上に帆船を乗せた男性

ひときわ異彩を放っていたのがこちらの方。帽子の上に精巧な帆船のミニチュアが乗っているのです。思わず二度見してしまいました。
銅色のマスク、タコやタツノオトシゴが刺繍された黄金色の衣装、ターコイズブルーの装飾と、細部まで「海の都ベネチア」をテーマにした一貫したコーデ。帆船に至っては帆まできちんと張られていて、この衣装にどれだけの時間と手間がかかっているかと思うと圧倒されます。
写真を撮らせてもらうには
衣装を着た方への声のかけ方は、思ったより簡単でした。カメラを少し持ち上げるジェスチャーをするだけで、ほとんどの場合は察してくれてOKしてもらえます。私は一眼レフを持っていたので、わかりやすかったのもあったのかもしれません。撮影後は「Grazie!(グラッツェ)」とお礼を言うのを忘れずに。
ひとつ気をつけたいのが場所選びです。ヴェネチアの道は入り組んでいて細い路地も多く、豪華な衣装はボリュームがあるのでそれだけで通路をふさいでしまいます。細い道を移動中の方に声をかけるのは避けて、サン・マルコ広場など広くて開けた場所で相手が立ち止まっているタイミングを選ぶのがおすすめです。
衣装を着た方たちは撮られることを楽しんでいる様子なので、あまり構えすぎず気軽に声をかけてみるといいかもしれません。
カーニバル期間中のヴェネチア、実際どうだった?
ホテルは本島を避けて離島に泊まった
旅行の半年ほど前にホテルを調べていたとき、ヴェネチア本島の宿泊費がかなり高いことに気づきました。当時はカーニバルの時期と知らずに調べていたのですが、それもあって離島に泊まることに。水曜はリド島、木曜はムラーノ島に宿泊しました。結果的にカーニバル期間中の本島ホテルを避けられたのはラッキーでした。各ホテルの詳細はこちらの記事にまとめています。
→ ヴェネツィアは離島泊がおすすめ!ローマ・フィレンツェも含むイタリア周遊ホテル4選
混雑は平日と週末で全然違う
平日の観光中はそれほど混雑を感じませんでした。ただ金曜日、サン・マルコ広場からサンタ・ルチア駅に向かう道と駅周辺はかなりの人混みでした。週末に向けてカーニバル目的の観光客が一気に増えるようです。移動の時間帯には余裕を持っておくことをおすすめします。
衣装の人たちに出会ったのも偶然だった
冒頭でも書いたとおり、カーニバル目的で行ったわけではありませんでした。出発前にベネチアに立ち寄る日程を組んでいて、帰る前にもう一度サン・マルコ広場に寄ってみたら衣装姿の人たちがたくさんいた、という流れです。狙っていなくても出会えたので、カーニバルの時期に旅行するなら広場には積極的に足を運んでみてください。
まとめ
カーニバル目的で行ったわけではなかったのに、こんなに素晴らしい体験ができるとは思っていませんでした。ヴェネチアを2月末〜3月初旬に訪れる予定の方は、カーニバルの開催期間かどうかを事前にチェックしておくだけで、旅の思い出がぐっと豊かになると思います。
まとめ イタリア4泊5日完全ガイド
ローマ・フィレンツェ・ヴェネチアを実際に周遊した経験をもとに、4泊5日のイタリア旅行に必要な情報をまとめました。
