【2025年】スイスの物価はどれくらい?外食・スーパー・イタリアとの違いを実体験で解説


スイスは物価が高いとよく言われますが、実際に旅行を考えると「外食はどれくらい高いのか」「スーパーを使えばどれくらい抑えられるのか」が気になる方も多いと思います。

私は2025年2月末から3月初旬にかけてスイスへ2週間滞在し、外食の高さに驚く一方で、スーパーを活用することで食費をかなり調整できると感じました。今回は叔母の家に滞在していたためホテル代は含まれませんが、そのぶんスーパーや外食の価格帯を生活に近い目線で実感できました。

この記事では、スイスの外食相場スーパーの価格感、節約しやすかった買い方、そして隣国イタリアとの違いを実体験ベースでまとめます。スイス旅行の予算を考えたい方や、できるだけ無理なく楽しみたい方の参考になればうれしいです。

スイスの物価は高い?

スイスの物価はたしかに高く、特に外食は日本やイタリアと比べてもかなり高いと感じました。一方で、スーパーをうまく使えば食費はある程度調整しやすく、毎食外食にしなくても十分楽しめます。

実際に2週間滞在してみて感じたのは、スイスでは「全部を安くしようとする」より、どこでお金を使うかを決めておくことが大事だということです。外食を毎回気軽に楽しむのは難しくても、スーパーを活用すれば、無理のない予算で過ごしやすくなります。

スイスの外食はどれくらい高い?現地で感じたリアルな値段感覚

スイスの外食は、“世界トップクラスに高い”と言われることがあります。背景には人件費の高さや、サービス料込みの価格設定が一般的であることなどがあるようです。

実際の価格帯は、だいたいこのくらいをイメージしておくとよさそうです。

※スイスの通貨はスイスフラン(CHF/通称「フラン」)です。日本円への換算は記事内では1CHF=約180円を目安にしています。

項目現地価格(CHF)日本円換算(目安)
レストランのランチ20〜30 CHF約3,600〜5,400円
レストランのディナー35〜50 CHF約6,300〜9,000円
カフェのサンドイッチ8〜14 CHF約1,440〜2,520円
カプチーノ4〜6 CHF約720〜1,080円
ミネラルウォーター(500ml)3〜5 CHF約540〜900円

特にランチや飲み物でも気軽な値段ではなく、値段だけ見ると気後れしやすいと思います。
日本人の感覚だと、どうしても「できれば安くておいしいものを食べたい」と思ってしまいます。スイスで食事や飲み物の値段を見ると、「こんなに高いのに…」とハードルが上がりやすいと感じました。

でも今思うと、スイスではそれくらいが普通だと心構えして行けていたら、もう少し気持ちよく楽しめたかもしれません。現地でいちいち日本円に換算して驚くより、あらかじめ「スイスでは飲み物1杯でも高め」と具体的な価格感を知っておくだけで、気持ちの面でもかなり違うと思います。

実際に行った外食:チューリッヒ動物園「Restaurant Pantanal」

チューリッヒ動物園内には複数のレストランがありますが、私たちが利用したのは「Restaurant Pantanal(レストラン・パンタナル)」というセルフサービス式の食堂です。カウンターに料理ごとの区画が並んでいて、パスタ、グリーンカレーなどのご飯もの、チリコンカンなど、メインは数種類から選んで店員さんに直接伝えて受け取るスタイル。サラダやデザート、飲み物は別のコーナーの冷蔵ケースから自分で取ります。フードコートのように空いている席に自由に座り、会計は最後にレジでまとめて。現金・カードどちらも使えます。

3人で合計約50フラン(1人あたり約17CHF、約3,000円)と、スイスの外食としてはかなり手頃な部類でした。
※チューリッヒ中央駅からトラム6番で約20分。

実際に行った外食:ソーレンベルク「ロスヴァイト」の日曜ブランチ

ルツェルン近郊の山岳リゾート、ソーレンベルクにある「Erlebnis-Restaurant und Berghotel Rossweid(ロスヴァイト)」は、村からゴンドラで約10分というアクセスの山上レストランです。毎週日曜(夏季シーズン限定)には「Sonntagsbrunch(日曜ブランチ)」が開催されており、冷製・温製ビュッフェ、前菜・サラダビュッフェ、肉料理、デザートビュッフェが楽しめます。コーヒー・紅茶・ミルク飲料・オレンジジュース・水の飲み放題込み。

ロスヴァイトのブランチメニュー。

料金は大人1人CHF48(子供6〜12歳はCHF24、6歳未満無料)で、ゴンドラ代は別料金。ゴンドラ往復がCHF24なので、合計すると1人あたり約CHF72(約13,000円)となります。ブランチは事前予約制です。

なお、行きはゴンドラで登り、帰りは徒歩で下ることも可能です。ひたすら下るだけのルートなので体力的にきつくはなく、食後に軽く体を動かすのにもちょうどいい距離感でした。私たちは45分ほどで下りきりました。逆に、登りも徒歩で挑戦することもできます。

数字だけ見るとかなり高く感じますが、実際に滞在してみると、朝食と昼食を兼ねて2時間ほどゆっくり過ごし、途中で外に出て体を動かす時間も取れました。1回の食事というより「山の上で過ごすための料金」と考えると、スイスの外食の高さを象徴する価格ではありつつも、内容には見合っていると感じました。

ロスヴァイトのブランチビュッフェで取った一皿。クロワッサン、ハム、スモークサーモン、チーズ、トマトが並ぶ白い皿
クロワッサンにハム、スモークサーモン、チーズ、トマト、ベリージャムを添えて。オレンジジュース付き。

公式サイト:https://www.soerenberg.ch/de/event/sonntagsbrunch-rossweid

屋内はブッフェ形式のレストラン、屋外にはテラス席と通常レストラン、子供が遊べるアスレチック広場(Mooraculum)が隣接しています。

ロスヴァイトのレストラン外観。目の前には子供向けアスレチック広場「Mooraculum」が広がる。

イタリアと比べるとどれくらい違う?

私はスイスのあとにイタリアにも行きましたが、外食に関してはかなり差を感じました。イタリアは観光地でも日本の感覚にまだ近く、スイスよりかなり気軽に外食しやすかったです。

項目イタリア(観光地)スイス(都市部)
ランチ(1名)約1,800円〜約4,500円〜
ディナー(1名)約4,000円〜約9,000円〜
カプチーノ約250円〜450円(バール価格)約900円〜1,100円
外食の頻度毎日2〜3食も可滞在中かなり控えめ

スイスからイタリアに移ると、外食の気軽さがかなり違うと感じました。スイスでは「今日はどこで節約しよう」と考える場面が多かったのに対して、イタリアでは食事そのものをもっと気軽に楽しめた印象があります。

節約術|スーパーを賢く使う

スイスで食費を抑えるなら、スーパーの活用はかなり大事です。ただし、宿泊先にキッチンがあるかないかで、買い方は少し変わってきます。

キッチンなし(ホテル泊)の場合

大きな冷蔵庫や調理器具がなくても、その都度必要な分だけ買い足すスタイルなら十分対応できます。私が使いやすいと感じたのは、駅近くのCoopです。朝7時ごろから開いている店舗も多く、外食するよりかなり気楽でした。やり方はいたってシンプルで、ハムとチーズは薄切りタイプを選び、パンを割いてそのままハムとチーズを挟むだけ。お皿もナイフも使わないので、ベンチや公園でも気軽に食べられます。

スイスのパンは1個から買えることが多いので、パンだけは本当にその日の分だけ調整できます。一方ハムやチーズは100〜200g程度のパック売りが基本で、1人分だけを買うのは現実的ではありません。2人以上なら1回の食事で食べきりやすいですが、1人旅の場合は「昼と夜の2食分」くらいを想定して買うと無駄になりにくいです。冷蔵庫がない部屋でも、常温で数時間〜半日程度なら問題ありませんが、翌日に持ち越すのは避けた方が安心です。

キッチンあり(自炊できる宿泊先)の場合

お皿やナイフが使える環境なら、もう少し品数を増やせます。私が見た範囲では、スーパーの食材はだいたいこんな価格帯でした(1CHF≒180円換算)。

食材アイテム現地価格(CHF)日本円換算(目安)
トマト(1個)0.5〜1 CHF約90〜180円
レタス(1玉)1.5〜2.5 CHF約270〜450円
ハム(1パック)2〜4 CHF約360〜720円
スライスチーズ2〜4 CHF約360〜720円
100%ジュース2.5〜4 CHF約450〜720円
ロールパン(1個)0.4〜1.2 CHF約70〜220円
食パン(1袋)2〜3.5 CHF約360〜630円

実際にトマト・レタス・ハム・チーズ・オレンジジュースを買ったときは、合計13フランほどでした。パンを合わせても、外食1食分よりかなり安く済みます。冷蔵庫があれば、ハムやチーズの大きなパック売りも2〜3食に分けて使い切れるので、無駄になりにくいのもメリットです。

スイス1日の食費はどれくらい?節約モードの目安

毎食外食にしなければ、スイスでも食費はある程度調整できます。私の感覚では、節約寄りなら1日4,000〜5,000円くらいに収めやすい印象でした。

たとえばこんなイメージです。

外食を1食入れると、そこにさらに数千円上乗せされる感覚です。全部を我慢する必要はないですが、外食の日と節約の日を分けるだけでも、かなり楽になります。

スイスのスーパー事情

スイスの2大スーパーはCoopとMigros。品揃え重視のCoop、手頃なMigros(お酒は置いていません)と、目的で使い分けるのが一般的です。営業時間は短めで日曜はほとんど休み、レジ袋は有料、セルフレジはカード払いのみのことも——このあたりの詳しい実践や、レジでの流れ・カードの使い勝手は、別記事にまとめています。

関連記事 物価高スイスの救世主!スーパー活用&節約術

Coop・Migrosの選び方、営業時間の注意点、レジの流れや支払い方法まで、スイスのスーパーを使いこなすための実践ガイド。

物価が高くても工夫して楽しむ

スイスはたしかに物価が高い国ですが、お金をかけるところを決めて過ごせば、十分楽しめると感じました。

公園を歩いたり、湖畔を散歩したり、景色を眺めたり。お金をたくさん使わなくても、スイスらしさを感じられる時間はたくさんあります。

私が行った時期には、ちょうど→ファスナハト(Fasnacht)というお祭りの時期でもありました。ファスナハトはカーニバルにあたるスイスの伝統的なお祭りで、仮装した人々が街を練り歩いたり、音楽隊が演奏したりと、街中がとても賑やかでした。

こうしたイベントや自然の景色は、スイスで「お金をかけずに楽しめたこと」として印象に残っています。

まとめ

📌 価格と為替レートについての注意
日本円換算は1CHF=約180円で計算していますが、為替レートにより変動します。実際の価格は、旅行時のレートで確認してください。

スイスの物価はたしかに高く、特に外食はかなり高めでした。ただし、スーパーを活用すれば食費は調整しやすく、メリハリをつければ無理なく楽しめると感じました。

私自身、現地で値段を見て驚く場面も多かったですが、あらかじめ相場感を知っておけば、気持ちの面でもかなり楽だったと思います。日本の感覚のまま「安くておいしいもの」を探そうとするとハードルが上がりやすいので、スイスでは“これくらいが普通”と心構えしておくのも大事だと感じました。

節約する日と少しお金をかける日を分けながら、自分に合ったペースで楽しむのが、スイス旅行ではいちばん現実的だと思います。

まとめ 【スイス旅行完全ガイド】冬〜春の観光・費用・持ち物まとめ

費用の節約術から観光地の穴場スポット、持ち物リストまで、冬〜春のスイス旅行に必要な情報をまとめたガイド記事。

Kana
この記事を書いた人

Kana

イタリアとスイスを中心に、旅と写真のことを綴っています。12年続けている写真と、実際に現地を旅した経験をもとに、「知っておくと安心」な旅の情報をお届けします。

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